第57期生 第1回 同期会
                 2004年10月2日(土)  於 : 第一ホテル東京
 卒業から29年目にして初めて開かれた同期会に104名もの仲間が集まっ
たことは、いまにして思うと奇跡のようです。

 16歳から18歳まで私たちが小松川高校で共有した時間の10倍近い歳月
が流れ、そこに突然、送りつけられてきた1枚の葉書が100人を超える同期
生の心を動かしたのです。個人的な事情により、やむなく参加を見送らざるを
えないことが残念だといった趣旨の連絡を幹事に寄せてきた同期生も少なくあ
りませんでした。
 57期の第1回同期会で幹事をつとめた男女7人は、同期生の思いの連鎖が
予想以上に強かったことに、感動しました。幹事7人が確実に出席できる日程
を決めるだけでも一苦労という現実を思うと、2004年10月2日に会場と
なった第一ホテル東京にどれだけの同期生が集まってくれるのか、見当もつき
ませんでした。また、当初、出欠のいかんを記した返信用の葉書きの集まりが
悪く、実務を取り仕切ってくれた3人の女性幹事たちがブルーな気分になった
時期もありました。それを思うと、同期会当日の大盛況は、幹事冥利につきる
ものとなりました。

 それにしても同期会というものは不思議なものです。
29年という時間の経過はさすがに大きく、誰もが長い人生の営みをその外見
に刻みこんでいるというのに、あっという間に29年の違和感が溶けだし、高
校時代さながらの会話が可能になってしまったのですから。50歳を目前に、
社会の中では利害関係や複雑な人間関係のなかで生きている私たちにとって、
初めての同期会は精神のオアシスでした。

 もっともそこにいたるまでには、3人の女性幹事のなみなみならぬ苦労があ
りました。同期会開催の第一歩として、彼女たちは57期生の住所録を整備す
ることから始めたのです。この地道な作業がなければ、いきなり100名をこ
える同窓が集うことはできなかったでしょう。その努力に心から感謝し、敬意
を表したいと思います。
 3人の名は、青木千恵美さん、青柳礼子さん、石塚由和さん。彼女たちに引
きずられながら、同期会当日の舞台回しの役割を果たしたのは石川勇治君、遠
藤晴久君、山崎哲君そして私の4人でした。

 57期生の第2回同期会がいつになるのか。それはわかりませんが、少なく
とも私たちは次の幹事団を、同期会終了間際に決めさせてもらいました。

    「また、会いたいよね」

そんな空気が同期会場に満ちていたからです。

                    第57期生 第1回同期会 幹事   
                               財部誠一

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